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井上昌己 (歌手) : ウィキペディア日本語版
井上昌己 (歌手)[いのうえ しょうこ]

井上 昌己(いのうえ しょうこ、1969年7月21日 - )は、日本の女性歌手シンガーソングライター。本名同じ。愛媛県八幡浜市出身。愛媛県立八幡浜高等学校日本大学文理学部卒業。
90年代初頭の「GirlPOP」ムーブメントの中で代表的存在として、学園祭などにも多数参加。
トーラスレコード消滅後、ニュートラスレコードを経てユニバーサルミュージックに所属。
2001年自主レーベル(shokoland)立ち上げ以降は、精力的に新曲を発表。デビュー以来、「GirlPOPアーティスト」として毎年CDをリリースしてる
アーティストは珍しく、近年ではリリース曲の多くにタイアップがつく事も多く、本格的アーティスト思考のファンに共感を与えている。
デビュー当時は楽曲提供を受けたものが多かったが、2002年以降はほとんどの楽曲において自ら作詞作曲を行っている。
== 来歴 ==
小学生の頃から作曲をし始め、中学校三年生の時に旺文社主催・ソニー '84全国中学生テープ大賞を、高校三年生の時に第15回全国高校生作曲コンクール最優秀作品賞グランプリをそれぞれ受賞する。大学進学とともに上京し、第1回トーラスレコードスーパーボーカリスト新人オーディションで優勝。これをきっかけに1989年5月24日、シングル「メリー・ローランの島」、アルバム『彼女の島』でトーラスレコードよりデビュー。『彼女の島』は後に自ら所属していた事務所の名前にもなっている。
同アルバムでは、作曲に来生たかお安部恭弘財津和夫杉真理が参加、井上本人も2曲を作曲している。作詞は後に井上の楽曲を多数手がけることになる古賀勝哉が10曲中6曲を担当。また、この年、「メリー・ローランの島」で『夜のヒットスタジオ』に出演している。
翌月には「瞳」と「YELL!-16番目の夏-」の2枚のシングルを同時リリース。「YELL!-16番目の夏-」は夏の高校野球のテーマソングとして『熱闘甲子園』などでオンエアされ、テレビ朝日系列のローカル局では長年に渡り夏の地区予選のテーマ曲として使用された。
11月にリリースされた2枚目のアルバム『Fellow&Steady』では、井上本人が4曲の作曲(うち1曲は作詞・作曲)を担当。収録曲の「ラ・ブートニア」は、翌年大阪で開催された花の万博のテーマソングにもなった〔実際には複数のアーティストがそれぞれ違うテーマソングを手掛けていた。〕。
1990年リリースの3枚目のアルバム『matiere』では、松井五郎が全曲の作詞を担当。作曲に安部恭弘、崎谷健次郎佐藤竹善中崎英也上田知華を迎え、井上本人も3曲作曲している。編曲には鳥山雄司松本晃彦が参加した。また、この年にはNHKみんなのうた』で「川面がキラキラ」を歌い、映像にも本人が出演した。
1991年にリリースされた4枚目のアルバム『Just Open The Door』以降は、本人が作曲を手掛けたナンバーが徐々に増えていく。
1993年に発売され、カシオ電子手帳のCMソングとなったシングル「恋が素敵な理由」がオリコン最高位23位、売り上げ枚数19.6万枚とヒットし、音楽番組への出演が急増する。また、この年の秋に発表されたアルバム『愛の神様 恋の天使』では、フルアルバムで初めて全曲の作曲を行った。
1998年には、『サタデーホットリクエスト』の番組内企画の一環として、リスナーから募集した歌詞に曲をつけ、「Heart in Radio」という題名で提供した。また、このとき海援隊千葉和臣も同じ歌詞に異なる曲を提供した。CD化はされていない。
2001年、自主レーベル「SHOKOLAND」を設立。作詞、作曲を自ら手掛けた作品を中心にライブ活動を精力的に行う。同レーベルでは2006年までにシングル3枚、アルバム4枚を作成した。
2007年12月、自主レーベル設立以来初となるベストアルバム『My Style Best 2008』を発売。
2008年1月、ケイダッシュ系列の芸能事務所アワーソングスクリエイティブに移籍。同年7月、5年ぶりとなるオリジナルアルバム『Brand-New Feel』を発売。
2009年7月、自身初となるカバーアルバム『the covers of my color』を発売。また、同年をもって所属事務所を離れ、2010年以降、精力的なライブ活動を再開する。
2010年3月、個人事務所に再び戻り、数年ぶりの全国ツアー(22か所)を敢行。同年「遥かな瞳のファナナ/千年情緒」を10年ぶりに古賀勝哉氏が作詞を手掛けた。この年より、2015年に至るまで毎年全国ツアーを行うほど積極的活動が始まると同時に故郷愛媛県との交流も多くなる。
3月には故郷八幡浜市のNPO「YGP(八幡浜元気プロジェクト)」に参加、桜の植樹100本の中で「千年情緒」「恋が素敵な理由」などの名前を冠した桜木を植樹する。
2010年10月、自身のバラード曲を集めたセルフカバーアルバム「好きです今でも」「恋がありました」2枚のCDをリリース。
2011年3月11日、東日本大震災。コンサート予定の岩手県盛岡市にてリハーサル中に被災。盛岡から宇都宮までタクシーを乗り継ぎ、12日東京でのライブ、13日愛媛県、野村中学校卒業イベントに参加。その後の西日本ツアーを敢行した事で一部非難を浴びるも、結果として義援金や支援物資の確保などが一定の評価を得る。また自粛が続いた東京タワー、ビナウオークなどの解除後初のライブを開いた事でも話題に。
2011年5月、北陸放送ラジオ番組「鼻毛の森のラジパラ」内で、コーナー「美辞麗句BGレイク」を担当。
2011年5月、久しぶりのホールコンサート、渋谷マウントレーニアホールにて「デビュー記念コンサート」を開催。ここまで100名規模のライブハウス中心だった活動も、旧来からのファン増加につれ、ホールコンサートが増加していく。またこの年、東北地方を中心に数度、復興支援ライブを行う。
2012年2月、みちのくプロレスザ・グレート・サスケ」がリリースした東北応援CD「みちのく魂」に「遥かな瞳のファナナ」を提供。
2012年3月、作詞家「松井五郎」氏主催のライブ、また他アーティストとの共演ライブなど、この年、積極的なライブ活動を展開。「3部作」と題して同年3月「願いにかえて」を発表。このCDに収録されている曲「遠く離れていたって」は、公式に発表していないが、「震災」で亡くなられた方達を想い綴った曲だと何度かライブで語っている。
2012年7月、「3部作」第2弾「ただ若すぎた季節のメロディー」を発表。前作「願いにかえて」、テレビ朝日系列番組とタイアップに続き、この楽曲もテレビ東京系列局とのタイアップ獲得。
2013年1月、3部作最終「えにし〜春夏秋冬」をリリース。この楽曲もテレビ東京系列の番組とタイアップ獲得。
2013年5月、前年に続き、マウントレーニアホールを完売。同年7月には六本木スイートベイジルコンサートも満員を記録し、徐々にコンサート活動の幅を広げていく。
2014年5月、ユニバーサルミュージックレコードより、レーベル各社の枠を超え、ベストアルバム2枚組「Welcometomyhome」をリリース。収録曲の中で、ボーナストラックとして収録された2曲は、デビュー前のオーディション弾き語り音源を収蔵。歌詞、タイトル共に、デビューアルバム「彼女の島」とは違っている貴重な音源として話題になる。心に長そで(イヤリングのはずし方)風と話す日(忘れてあげない)
2014年5月、デビュー25周年を記念し、マウントレーニアホール2DAYSを両日満員開催。初日にはアーティスト仲間である、穴井夕子宇都美慶子峠恵子野田幹子伊藤かずえらがステージアーティストとして参加し井上昌己の楽曲を披露、好評を得る。
2014年6月、「MELODIES 1」を発表。UPテンポ曲、POP曲、バラード曲、歌謡曲など多彩なメロディーを作曲し収録した作品は好評を博し、次回作「MELODIES 2」制作意欲を語る。収録曲5曲中3曲がテレビ局とのタイアップを獲得する。
2014年7月、自身がデビューした「TOKYO FM HALL」でのコンサートを25年ぶりに開催。弦楽器、管楽器など総勢18名ものミュージシャンを従え「withチェンバーオーケストラ」として成功させる。
2015年2月、故郷愛媛県八幡浜市の公式PRキャラクター「はまぽん」のテーマソングを作詞作曲。2015年5月現在CD化はせず、フリー曲として地域に貢献。また同時に「八幡浜応援隊」に任命される。
2015年5月24日、デビュー記念日のこの日、渋谷マウントレーニアホールにて、ファンからのリクエストを募ったTOP25を一挙披露。チケットは1か月前に完売。途中2階席でのパフォーマンスで来場者を驚かせ、アンコールでは自身のモデルギターを手に、「UPSIDEDOWNN」を歌唱。3時間に及ぶコンサートを大成功させる。
2015年7月21日、誕生日のこの日、バースデーライブとして前年同様、チェンバーオーケストラ21名と共に「TOKYOFMホール」でコンサートを開催。前年を上回る満員の来場者と共にコンサートを大成功に導く。この日の音源の一部が限定版としてCD化されているようだが、公式ページに記載はない。
2015年12月、ここ数年での活動で様々なアーティストとの交流が再開。杉真理堀江淳崎谷健次郎など。また作詞家古賀勝哉氏が、数曲作詞家として再び詩を提供してることも特筆すべきことである。
2016年1月6日、デビュー当時のレコード会社(トーラスレコード)のスタッフが17年ぶり再集結。デビューアルバム「彼女の島」英語verを新たに制作。現代風に一部曲をアレンジするも、ほぼ当時と変わらないアレンジと、デビュー当時と変わらないキー設定での歌唱に驚きをもって迎えられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「井上昌己 (歌手)」の詳細全文を読む



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